Monthly Archives: 8月 2017
現在オランダヴァンエック(VanEck)社に新型トレーラーの製作を依頼しています。写真はその新型車両のフレームです。そして今回の車両のポイントは、トレーラー内の荷室の高さをギリギリまで確保することにありました。そのため写真のように、フレームが極限まで薄く作られているのです。そのためこの車両はトラクタとの接合部でも荷室の高さ2,680㎜が確保されます。それは国産低床4軸の大型トラックよりも高いことになります。荷室の長さは14,600m。国産大型トラックの荷室の長さは9,600mmなので1.5倍の積載効率を誇ります。写真のようなバン仕様とカーテン仕様を発注しています。ちなみにヴァンエック社のHPには、弊社に納品された前回車両の納車式の様子がニュースにアップされていますので、ぜひご覧ください。
現在、羽田〜成田間で稼働している航空貨物用トレーラーを製作したオランダヴァンエック(VanEck)社を訪問した際、なかなか興味深い車両を発見しました。EUのユニオンが主体となり、二酸化炭素排出量の25%削減を目標とした、空力に特化したテスト車両です。空荷、もしくは積載物の高さが低い場合、トレーラーの屋根を低くすることで空気抵抗を抑える仕組み。またリア部に3面からなるディフューザーが取り付けられていて、トレーラー後端で起こる乱気流を抑え、空気抵抗を減らしていると見受けられます。2040年にはフランスそしてイギリスでガソリンエンジン、そしてディーゼルエンジンを搭載する車両の販売が禁止されることになりましたが、ヨーロッパでの二酸化炭素削減に対する取り組みは、日本とは異なりかなりシビアなことを痛感しました。